Nicotine Study Blog

主に英語学習、留学について書いているブログです。 / Mainly writing about studying English and studying abroad

海外ドラマ「フレンズ」を使った英語勉強法がオススメ!!【英語勉強】

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「英語を上達させたい!」と思って英語の勉強法について調べると、だいたい「海外ドラマで勉強」だったり「洋画で勉強」といった方法を聞きますよね。

 

私も勉強を始めた頃はよくそういった文言を目にしたのですが、

「本当にそんな方法で英語が伸びるのか?」と思い、あまり信用していませんでした。

 

しかし、ひょんなことから大学のアメリカ人教授から世界一有名な海外ドラマ「フレンズ」を見ることを薦められてから、私の英語力が徐々に伸びるのと同時に英語の勉強がより楽しくなりました。

 

実際に海外ドラマで英語の勉強をしてみると、以外に楽しく、自分の成長を実感できる瞬間によく出会います。今ではこの勉強を他の人にも伝えたいと思っています。

 

このページでは、そんな海外ドラマ英語勉強法の代表である「フレンズ」で英語を勉強することのメリット・デメリットと私が実際に行った勉強法を公開します。

 

少し長い記事になってしまったので、目次から興味のある項目に飛んで読んでもらえたらと読みやすいかと思います。

 

目次

 

「フレンズ」とは?

「フレンズ」はニューヨーク、マンハッタンに住む男女6人の生活を面白おかしく描いたコメディドラマです。

 

1話の長さが約30分で、合計10シーズン236話で構成されています。

 

1994年から2004年の10年間にかけて放送され、最も人気なテレビショーの一つとして知られています。

 

シーズン10の最終話は、放送時に5250万人以上アメリカ人に見られ、その記録はテレビ史の中で5番目に最も見られた最終回として残っています。

 

その他にもプライムタイム・エミー賞(コメディ・シリーズ部門)など、多くの賞を受賞したテレビドラマです。

 

参考:Friends - Wikipedia

 

私がアメリカに1年間留学していたとき、現地の学生に「フレンズを知ってる?」とよく質問をしていたのですが、ほぼ100%の学生が知ってるという、とても知名度の高いドラマです。

 

2021年2月現在はNetflix、Hulu、U-NEXTなどのサブスクサービスで視聴が可能で、私はHuluでよく視聴しています。

 

「フレンズ」英語勉強のメリット

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そんな世界的に有名なドラマ「フレンズ」で英語を勉強するメリットは4つあります。

1. 英語3技能が鍛えられる

メリットの一つは英語3技能を向上させられることです。

リーディングの練習

「フレンズ」を英語字幕と一緒に見ることで英語リーディングの練習になります。

 

アメリカのドラマなので、キャラクターたちがもちろんネイティブのスピードで会話をし、それと共に字幕が現れ消えを繰り返します。そんな速さでのリーディングを繰り返すことで、単語を認知するスピードや一文一文を読むスピードが上がります。

 

長文読解などのリーディング勉強法では、自分のペースで英語を読むことができますが、海外ドラマの字幕ではそうはいきません。「フレンズ」を英語字幕と見ることで、表示された英語を早くプロセスする技術が向上します。

 

リスニングの練習

これは当然ですが、「フレンズ」を見ることで英語リスニング力も向上します。

 

ドラマを何度も何度も見続けると、だんだん耳が英語に慣れてきて、今まで聞こえなかったものが聞こえるようになります。

 

最初は英語ネイティブの話すスピードが速く、聞き取れないかもしれません。

(私も最初は全体の30%も理解できませんでした。)

しかし!

繰り返しドラマを見ることで、リアルな英語のスピードが普通に感じてきます。

私は「フレンズ」を見続けることでTOEICなどの英語試験のリスニングが少しゆっくりに聞こえるようになりました。

アメリカ人たちの実際の会話を聞くことがやはりリスニング上達に効果的です。

 

スピーキングの練習

最後に英語スピーキング力を向上させることもできます。

 

「フレンズ」と見て、シャドーイング(キャラクターに遅れて自分も話すこと)で口が英語に慣れます。

私も、キャラクターたちの英語の発音を聞いてすぐに真似をすることで、発音が少し改善したように思います。

キャラクターたちは最高の英語のお手本です。

 

また、スピーキング力だけでなく、シャドーイングはリスニング力の向上に有効です。キャラクターたちのスピードで英語が発音できるようになれば、それを聞き取るのは簡単なはずですよね?

ドラマを見てシャドーイングを繰り返すことで英語の2技能が改善されます。

 

2. 英語日常会話が鍛えられる

二つめのメリットが英語の日常会話が向上することです。

 

「フレンズ」は部屋、仕事、恋愛、パーティーなどありふれた日常が舞台です。

そのため、会話の内容が非常にシンプルでこのドラマはお手本の宝庫です。

 

「ウォーキングデット」や「ゲームオブスローンズ」が近年人気でしたが、これらのドラマは日常的な英語の使用が比較的に少ないですよね。

将来、ゾンビパニックが起きて、サバイバル生活を行わなければいけない状況になったらこれらのドラマの表現は「フレンズ」より役に立ちますが、その可能性は低いはずです(笑)

 

この日常的なドラマという点が、「フレンズ」が英語学習者に人気である理由の一つです。

 

下が「フレンズ」の実際のシーンの一部です。

 

A: "Alright, so I'm back in high school, I'm standing in the middle of the cafeteria, and I realize I am totally naked."

(ある日俺が高校に戻って、カフェテリアで自分が素っ裸だったんだよ。)

B: "Oh yeah. Had that dream."

(あ~、その夢ね。)

A: "Then I look down, and I realize there's a phone...there."

(それで下を見たとき、携帯が鳴ってたんだ、、、あそこで。)

B: "Instead of...?"

(あれの代わりに、、、?)

A: "That's right."

 (そうだよ、その通りだよ。)

B: "Never had that dream."

(その夢は見たことないわ~。)

 

参考:Friends Transcripts

 

どうでしたか?

くだらないですよね(笑)

しょうもないと思ってしまうときもあるのですが、見続けるとなぜか笑えてしまうのが「フレンズ」です。

 

こんな感じの簡単な日常会話で「フレンズ」は埋め尽くされています。

そのため、基本的な会話表現のとてもいい練習になります。

 

私も「フレンズ」を見続けて"That's right"などの日常表現の自然な使い方を学ぶことができました。

 

「海外の人と普通に英語で話せるようになりたい!」って思っている人にとってこのドラマはオススメです!

 

3. アメリカの文化を学べる

 三つ目のメリットは「フレンズ」と通してアメリカの文化を学べるということです。

そして文化を学ぶことは英語上達のためにとても大切です。

 

先ほども述べたように、「フレンズ」はアメリカ、ニューヨークでの日常が舞台です。

ドラマの中ではアメリカの祝日である「サンクスギビング」やアメリカの結婚式など、多くの文化的側面を見ることができ、とても勉強になります。

 

サンクスギビングでは家族で集まりターキーを食べる。

Person Serving a Food on Christmas Dinner

ニューイヤーのカウントダウンでは誰かとキスをする。

silhouette of man and woman about to kiss on beach during sunset

こういったアメリカの文化を知っていましたか?

私は「フレンズ」を見るまでまったく知りませんでした。

 

英語学習において、言葉を学ぶことだけでなく、文化を学ぶことも非常に重要です。

なぜなら、文化が言葉を形成するからです。

 

日本人は日本の文化を元に英語を話し、アメリカ人はアメリカの文化を元に英語を話します。

たとえ同じ言語会話している両者が「1月1日」というイベントについて話していても、文化が違えば、両者の頭に浮かぶイメージは大きく異なります。

日本人は家族とのお正月を思い浮かべ、アメリカ人は友達とのパーティーを思い浮かべるかもしれません。

そういった脳内でイメージするものが大きく異なる者同士でコミュニケーションをすると、必ずどこかですれ違いや、理解できない部分が出てきます。

しかし、自分がアメリカの文化について少しでも知っていればそれは避けられるかもしれません。

 

「フレンズ」を見て、アメリカの文化についてイメージをもっておくことは、将来アメリカ人とコミュニケーションをする際にとても役立ちます!

 

(「フレンズ」はあくまでアメリカのドラマのため、イギリスの英語と文化を学びたいという方にはイギリスのドラマを見ることがオススメですね。)

 

4. シンプルに面白い!!

最後のメリットですが、これはいち「フレンズ」ファンとして、このドラマが超面白いということを強調したいです。

 

私は英語を勉強するために「フレンズ」を見始めたのですが、最終的には英語学習関係なくこのドラマにどっぷりはまってしまいました。

 

すでに「フレンズ」全10シーズンを8周(?)くらいしていて、毎晩寝る前に見ています。

 

しまいには、1年間のアメリカ留学の帰国直前に、「フレンズ」の撮影スタジオがあるロサンゼルスのワーナーブラザーズスタジオのスタジオツアーに一人で参加していました(笑)

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(ワーナーブラザーズスタジオツアーにて撮影)

なので、「英語を勉強するぞ!」と構えて「フレンズ」と見るのではなく、まずは一つのドラマとして楽しんでもらいたいです。

 

楽しい英語学習教材の一つとして「フレンズ」は素晴らしいです。

 コメディが好きな人ははまるはず!

 

「フレンズ」英語勉強のデメリット

Spooky, Halloween, Ruins, Traverse City

ドラマ「フレンズ」での英語勉強にはデメリットもあります。

1. ライティングは(あまり)伸びない

一つ目のデメリットは、「フレンズ」を見ても英語のライティングはあまり伸びないということです。

 

これは簡単に予想ができますね。

ドラマを見ることで扱えるボキャブラリーは増えますが、それがライティング力に直結するとは言えません。

 

「フレンズ」を見て毎エピソードの感想を書くなどをすればライティングは伸びるかもしれませんが、これはドラマを使った勉強とは少し違いますね(笑)

 

そのため、英語4技能を一緒に伸ばせる万能な勉強法を探しているような方には「フレンズ」はオススメできません。

 

2. アカデミックな英語は伸びない

二つ目のデメリットは「アカデミックな英語は伸びない」ということです。

 

これは前述したメリットの裏返しで、「フレンズ」が日常会話を多く扱っているからです。

会話は簡単な単語が中心で、科学用語や数学用語などのボキャブラリーを増やしたい人などにとっては効果的ではないと思います。

 

また、「フレンズ」のキャラクターはスラングやカジュアルなフレーズを多用しています。

"suck" "wanna" "gonna"などのフレーズを中途半端に覚えてしまい、それを英語テストで使用したら減点です。

(アカデミックな状況では不適切ですからね。)

 

また、私たちが中学・高校で学んできた文法をキャラクターたちがフォローしていないこともただあります。

アカデミックな場面だと、そういった文法を守ることは大切なので、そういった学習者には「フレンズ」は悪影響になってしまう可能性があります。

 

「フレンズ」は日常会話や基本的なリスニング力を伸ばすためには有効ですが、海外大学の高レベルな講義についていくためや、TOEFLなどのアカデミックなテストで高得点をするためには有効ではないので注意が必要です。

 

3. 英語上達の最短距離ではない

もう一つ「フレンズ」英語勉強のデメリットですが、それは英語上達のベストな方法ではない(かもしれない)ということです。

 

メリットとして英語3技能(リーディング、リスニング、スピーキング)が伸びるとは書いたのですが、それらの技能を伸ばすためにはそれぞれ他にいい方法があると思います。

 

リーディングを伸ばしたいなら洋書は長文読解を繰り返す。

リスニングを伸ばしたいならシャドーイングとディクテーション。

スピーキングを伸ばしたいなら英語ネイティブとたくさん話す。

 

これらのような、もっとゴリゴリした効率的な勉強法があると個人的には思います。

 

私は、海外ドラマ「フレンズ」をひたすら見てきて英語が向上しました。

 

しかし!

 

もちろん、ドラマを見る以外の勉強もしてきました。

 

なので、もしこれから「フレンズ」を活用した勉強を考えている人がいましたら、「フレンズ」観賞をメインの勉強に据えるのではなく、あくまで休憩中やリラックスするときに見るような、「英語との接触を増やす」ためのものとして考えてもらえたらと思います。

 

「フレンズ」英語勉強法

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いよいよ、自分が実際にやってきた「フレンズ」を使った勉強法の紹介です。

私の勉強法を一言でいうと、

「たくさん見て、たくさんメモを取る」です。

 

「フレンズ」の見方ですが、

1周目:英語音声+日本語字幕

2周目:英語音声+英語字幕

3周目:英語音声(字幕なし)

のように見ることをオススメします。

 

1周目のテーマは、「楽しむ」ことです。

まずは物語とキャラクター達を楽しんでください。

「フレンズ」を好きにならなければこの勉強は続きませんので、まずはただドラマを見て楽しんでもらいたいです。

 

また、いきなり英語だけで理解することは難しいので、1周目は日本語字幕と共に見て、耳を英語に慣らせればいいと思います。

 

見続けていけば耳が慣れ、キャラクターたちの会話の中で聞き取れる英単語が徐々に増えていくと思うので、そこで成長を少し実感できます。

 

2周目のテーマは「単語を知る」ことです。

2周目は日本語字幕ではなく、英語字幕と共に見てみてください。

そして、もしわからない単語やフレーズがあったら、それをメモし、意味を調べます。

それを続ければ全10シーズンを通してかなりのボキャブラリーが増えると思います。

 

知らない単語を理解する以外にも、英語字幕があればシャドーイングが可能になるので、ところどころでキャラクターたちのセリフを真似をしながら言ってみてください。

そうすることでスピーキングや発音が向上します!

 

3周目のテーマは、、、「本番」って感じですかね(笑)

もう話の内容が理解でき、知らない単語も少なくなったと思うので、3周目からは英語字幕をオフにして見てください。

2周もすればリスニングも伸びていると思うので、字幕なしでもかなり聞き取れるようになり、成長を実感できるはずです。

 

もし知らない単語や聞き取れないフレーズがあれば、またメモをとって意味を調べることを繰り返し、ボキャブラリーも強化します。

(私はもう8周ほどしているのですが、いまだに新しいフレーズに出会います。)

 

私はこんな感じに、メモを片手に「フレンズ」をひたすら何回も見続けて英語を上達させました。

 

+αで「フレンズ」で学んだことを実際に使うことをとてもオススメします。

 

私はアメリカに留学していたときも「フレンズ」を見ていました。

そこで、あるエピソードで

"Could she be any more out of my league?"

(彼女は高根の花だよ。)

のようなシーンがありました。

ここで"out of my league"って何だろうと調べ、意味を学びました。

 

そしてその翌日、大学の寮を廊下を友人と歩いているととてもきれいな女の人とすれ違ったんですね。

そこで友人が私に、"She was so beautiful."的なことを言ったときに、

 

私は、

「これは昨日知ったフレーズを使えるんじゃないか?」と思い、

これ見よがしに"Yeah, she is out of my league."と友人に返しました。

 

この経験以来、「フレンズ」で知ったこのフレーズは絶対忘れないですし、今後も新しく知った単語はできるだけ早く使って、脳に定着させるように意識しています。

 

みなさんもドラマを見て新しいフレーズを知ったら、ぜひすぐ使ってみてください。

ボキャブラリーが増えますし、なにより英語学習がかなり楽しくなります!

 

まとめ

最後に、この記事では海外ドラマ「フレンズ」を使った英語勉強法をシェアしました。

この勉強法にはメリットがありますがデメリットもあります。

 

デメリットの章で述べたように、この勉強法は英語学習のメインではなく、あくまで補助的な、スキマ時間や暇な時間にやるべき方法だと思います。

 

長々書きましたが、「フレンズ」ファンとして、まずこのドラマを純粋に楽しんでもらいたいです。

 

そしてこのドラマを好きになってもらえたら、それから英語学習に役に立ててもらえたらなと思います。

 

「ここが違う!」「こういうのもある!」などありましたらぜひコメントにてお知らせください。

ご一読ありがとうございました。

2021年2月6日 No. 007