TOEFL受験の経験談【留学準備】
北米留学を考えているなら避けて通れない英語試験、TOEFL。
TOEFL iBTとは実際に海外で授業についていくために必要な英語力を計るテストです。
セクションはReading、Listening、Speaking、Writingと4つあり、所要時間は約4時間です。
(あと、1回$230と高価なテスト!)
私もアメリカの大学院を受験するためにTOEFLの勉強をし、目標点を達成するのに8か月以上かかりました。(今まで英語に力を入れていなかった方は準備に1年以上かかる場合があります。)
この記事では、実際にTOEFLの勉強をし、合計スコア105点を達成した私の経験談を話します。
主にスケジューリングや精神論について語るので、セクションごとの勉強法や使用教材を知りたい方はまた別の記事で書きますので、そちらにお越しください。
目次
私のTOEFL iBTスコア推移
始めに参考までに私のスコアの変化についてお話します。
1回目の受験
私のTOEFL iBT初受験は2018年の6月(頃)でした。
当時は自分の大学のアメリカ姉妹校へ交換留学するために、合計61点を目指して勉強していました。
結果は、初挑戦にしては上出来な(個人的に)合計69点を取得することができました。
セクションごとの点数は忘れてしまったのですが、特定のセクションの点数が高いということはなく、全ての分野でバランスよくとれたという印象です。
2回目の受験
2回目のTOEFL iBT受験が2020年の6月。
このときの英語力はTOEIC 930点。9か月間のアメリカ交換留学を終えて、約1年後でした。
一般的にはTOEFL iBTで合計80点を取れれば、いくつかのアメリカ大学院には出願できるのですが、留学のためのJASSO奨学金の設定点数が合計100点だったため、目標は100点以上をとることでした。
そんな2回目受験の結果は、
Reading 25
Listening 23
Speaking 23
Writing 21
合計 92点でした。
当時はかなりショックを受けたのを覚えています。
というのも、2020年1月からTOEFLの勉強をしていて、約5か月半の勉強をして目標の合計100点を達成できなかったからです。
事前の模擬試験で26点以上をスコアできていたReadingとListeningが不発。
Listeningに至ってはほぼ満点(30点)を狙っていたので、23点という結果にはかなりへこみました。
第2回の受験を通して以下のことが得られたと思います。
① パソコンでの受験に慣れる
② Readingの時間配分を改善する必要性に気づく
③ アウトプット型のセクション(Speaking & Writing)の実力を知れた
① パソコンでの受験に慣れる
前回のTOEFL iBT受験から約2年も経っていたので、パソコンで受験する感覚を完全に忘れていました。
Readingの問題が少し見づらいことや、ちょっとした雑音に気を取られるなど、パソコンで受験する心構えができてなかったように思えます。
今回の受験でそれらに慣れることができました。
② Readingの時間配分を改善する必要性に気づく
次にReadingセクションでの戦略変更の必要性に気づくことができました。
というのも、いつも解いていた問題集と本番のレベルが少し離れていることが分かったんですね。
なので、いくら事前に時間通りに解けて、高得点できても本番ではそうはいかないと思い、いくらかの戦略変更をしました。
変更の例は、
「本文ではなく、問題から読む」
「一部の問題はノータイムで答える」
などです。とにかく時間が足りない印象があったので、できるだけ効率的に回答ができるよう戦略を練り直しました。
③ アウトプット型のセクション(Speaking & Writing)の実力を知る
3つ目の気づきもかなり重要だと思いました。
SpeakingとWritingセクションが事前に自分の実力が計りにくいんですね。
いくらネイティブの友だちに「今の回答を良かったよ」と言われても、いくらネイティブの先生に「25点はいけるよ」と言っていただいても、公式に判定されるまで、自分の正確な実力は謎です。
実際に受験して、この2セクションで自分がどの程度スコアできるかを理解することができ、目標合計点を取得するためのセクション別スコア目標スコアを具体的に定めることができました。
3回目の受験
2回目の受験から1か月半後の2020年8月、合計スコア100点以上を目指して3回目の受験をしました。
その結果は、
Reading 29
Listening 28
Speaking 24
Writing 24
合計105点を取得することができました!
今回の受験で目標の合計100点を超えることができ、本当に嬉しかったです。
セクション別スコアもReading & Listeningでほぼ満点を取るという計画通りにスコアすることができました。
アウトプットが(比較的)苦手とされている日本人としては合計100点を超えるための理想的な点数配分なのではないでしょうか。
これを達成できたことにより、出願できる大学院の幅が大きく広がりましたし、JASSOの大学院留学奨学金の英語足切り点を突破することができました。
3回目の受験を通して伝えたいことは、
TOEFL iBTスコアを一か月弱で90点から100点にアップさせることは可能
ということです。
自分も当時は、奨学金の締切が焦っていて、ネット上で1か月で10点アップした経験談ばかり探しては読んでいました。
それらの経験談から勇気をいただき、戦略立て、弱点克服を意識することで合計スコア100点超えを達成できました。
なので、もしこの記事を読んでいる人の中で、
「あと1か月でTOEFL iBT 10点アップさせないといけないけどどうしよう」
と不安に思っている人がいましたら、それは「可能」と思い、頑張っていただけたらと思います。
TOEFL勉強のアドバイス
私からのアドバイスは
「とりあえず受験日を決める」
ということです。
TOEFL iBTの受験日を決めることで以下のメリットがあります。
① 気合が入る
② 具体的な勉強計画を立てられる
③ アウトプット系セクションの勉強が進む
私は2020年の1月からTOEFL iBTの勉強を始め、受験するまでに6か月も費やしてしまいました。
「まだ準備ができていない」「自身がない」と考え、ダラダラと効率の悪い時間を過ごしてしまいました。
しかし、実際に受験日を決めた5月には、
「あと1か月頑張ろう」「もう時間がない」などをかなり切迫した気分になり、必死に勉強するようになりました。
このように、できるだけ早くTOEFL iBTの受験日を決めることで意識が大きく変わります。
具体的な勉強計画を決めることもできました。
あと30日で受験するとわかっていれば、残り日数にあった勉強量と内容を設定でき、これも効率のいい勉強をするのに役立ったと思います。
また、敬遠しがちなSpeakingとWritingセクションに力を入れることもできました。
私はTOEFL iBTのための勉強の約8割はReadingとListeningに充てていて、勉強自体が面倒くさそうなアウトプット型セクションはいつも後回しにしていました。
しかし、受験日を設定することで、「そろそろSpeakingとWritingもやらないとマズい」と思い始め、テンプレートの暗記やネイティブスピーカーとの練習も増やしました。
以上のように、もし、TOEFL iBTの勉強を始めて「何をしていいかわからない」という方はぜひ、受験日を決めてみてください。
意識が変わり、行動が変わります!
おわりに
この記事では私のTOEFL勉強経験談を共有させていただきました。
これらの体験が、読者の皆様のTOEFL勉強に少しでも役に立てば幸いです。
詳しい勉強法などは、またあとの記事で話すので、もう少しお待ちください。
質問があればぜひコメントで!
ご一読ありがとうございました。
2021年1月30日 No. 005